巡回遺跡展『島で生きる 海と暮らす』-五島列島の遺跡から見た交流と
暮らしの変化-ならびに同講演会の動画がwebで公開されました
(3月29日公開)。
長崎県埋蔵文化財センターは昨年9月から10月に新上五島町鯨賓館ホールで開催した遺跡巡回展の展示解説ならびに
中尾篤志氏(長崎県教育庁)と木下尚子先生(熊本大学名誉教授)の講演会の様子を動画で公開しました。
なお、展示解説は同センターの白石渓冴氏が担当されています。
同センターのご厚意により本サイトから閲覧できるようになりました。
【見どころ】
中尾氏の講演は五島列島の旧石器から近世までの通史を考古学の資料や知見を用いて解説したもので、
非常に簡潔で分かりやすい内容となっています。五島列島の考古学の入門動画として最適であり、お薦めです。
木下先生の講演は長年の貝輪や貝の道のご研究を最新研究も取り入れながら平易に解説されたもので、
特に「貝の道」前史ともいうべき縄文時代後期ならびに弥生早期の五島列島の歴史がいかに「貝の道」に
繋がっていくのかというお話は、これまであまり議論されてこなかったことでもあり、必見です。
動画の中では先生のお話と同時並行で画面に手持ち資料も表示されるため、大変分かりやすい映像となって
います。
なお、展示解説資料は長崎県埋蔵文化財センターのホームページからダウンロードできます。
各動画の時間は展示解説が7分、中尾氏、木下先生の講演がそれぞれ30分、50分です。時間が無い方は
1.5倍速や倍速でも十分視聴可能です。
※ 視聴する場合は下の画像をクリックしてください。展示解説と木下先生の動画は長崎県インターネット放送局
「よかよかテレビ」とリンクしていますが、中尾氏の動画はYouTubeとリンクしています。
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